赤とんぼ乾燥米とブナハリタケ
ハサ掛けの稲刈り95㌃分一週間で終わった。秋田での稲の刈り取りは99㌫がコンバイン刈りだ。コンバイン刈りだと30㌃の田んぼだとせいぜい一時間ほどで終わる。刈り取りが終わればJAのカントリーへ直行するか、自家所有の乾燥機で約10時間ほどで約15.5㌫の水分に調整しモミすりすると玄米に仕上がる。 モミの乾燥と言えば聞こえは良いのだが、考えてみれば乾燥機で灯油を焚いてモミ水分を脱水することに他ならない。
ハサに赤とんぼが乱舞 赤とんぼ乾燥米あきたこまち
天日乾燥のハサ掛けだと30㌃の田んぼを二人で2日間はじっくりとかかってしまう。ハサ掛けで約2週間ほど乾かしてから脱穀をする。これも夫婦二人で丸一日の時間は当たり前だ。その天日乾燥米の一部を譲ってほしいという方々に「赤とんぼ乾燥米」の名前で分けている。
しかし、あまりにも手間のかかるこんな時代遅れのような栽培から多くの人たちは離れてしまった。集落で「赤とんぼ乾燥米」あきたこまちを栽培している面積は5㌶ほどだ。減農薬、減化学栽培にこだわって、20年も前から食べてくださる方々に発信している。
今年の夏はそれほどの暑さもなく、さらに日照不足で稲の生育は少し遅れ気味。コンバインでの稲刈りは10月に入ってやっとはじまったくらいだ。「赤とんぼ乾燥米」栽培の仲間はコンバイン刈り栽培の人たちより少し早目での作業。9月中ですべて終わった。
稲刈りの終わった田んぼに赤とんぼが乱舞する。コンバイン刈りだと稲わらがバラまかれ赤とんぼの産卵場所が限られてくる。30㌃田んぼに100㍍近いハサがニ通りで距離200㍍になる。このハサは赤とんぼが大威張りできる休息の場で、♂と♀との出会いの場でもある。ハサの杭、干している稲に数え切れないほどの赤とんぶが集まる。コンバイン処理の田んぼよりハサがあることで、赤とんぼのカップルが誕生しやすく、産卵の場所にことかかない。だから毎年の7月の上旬、他の田圃より赤とんぼの羽化が多いのだ。
ハサ掛け作業の終わったて三日後、奥羽山脈のど真ん中岩手県の秘湯「夏油温泉」の山を散策した。 紅葉が始まって間もないのに、夏油の山も各地でみられるブナ枯れがみられた。ナラ枯れのように木そのものは枯れないとは言うが、紅葉もせず枯れてしまい葉っぱ落ちてしまうのは異常な光景だ。
ブナの大木にブナハリタケ 左側に毒キノコのツキヨタケ
いつもの年より早いといわれているキノコ、クリタケやモダシは無残にも腐っている。
散策を十分楽しんで帰えろうとしたら直径80㌢はあろうかと思われるブナの大木にぎっしりのブナハリタケを見つけた。 ブナハリタケを当地ではカノカと呼んでいる。奥深い「夏油」の山でカノカに出会えた。稲刈り作業の疲れも一気に吹き飛んだ一日であった。
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